文化  Les enfants terribles

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Titre : Les enfants terribles
Auteur : Jean Cocteau
Editeur : Livre de poche
 
小説や詩といった文学、演劇、映画、絵画、音楽などさまざまな文化に精通し、プルーストやモーリアック、イオネスコ、ピカソ、サティ、トリュフォーなど芸術家たちと親交を深めていたジャン・コクトー。表現方法は異なりますが、追及しているものは一つ、「美」。代表作でもある小説Les enfants terribles には大人になる手前の子供たちが持つ残酷さの裏にある美しさが溢れています。
 
コンドルセ中学校の中庭で雪合戦をしている少年たちからこの物語は始まります。学校のヒーロー、ダルジュロスが投げつけた雪玉が胸元に命中し卒倒してしまう主人公ポール。そのまま病床に臥し学校に行けなくなるものの、ポールのダルジュロスへの愛は変わらない。ダルジュロスは「美」のシンボルであり、「美しさの特権とは偉大なもので、自覚がなくても影響されている」と文中コクトーは述べています。
 
両親が他界し、孤児となったポールと姉のエリザベスは、現実から隔離されたアパートで自分たちだけの世界を築き上げていく。慈しみ合いながらも、お互いに傷つけあい、双子のゆりかごに入っているようにモノトーンで非現実的な時を過ごす。
 
そこに孤児のジェラールやアガットも体を寄せ合うようになる。嫉妬、実らない恋、狡猾な策略そして毒が4人の子供たちを悲劇へと導いていきます。
 
阿片中毒であったコクトーが養生中に書いたという本作。雪明りが差し込み、ミステリアスな毒から放たれる死の匂いが漂う室内でのラストシーンには、ペローの寓話絵本で見られるような残酷で幻想的な世界があります。中毒患者のように雪が降ると読みたくなる、コクトーの追及した「美しさ」を感じる作品です。
 
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