文化  Le Goût des mots
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12月2日(月)放送の「La Grande Librairie」にて紹介された作品をご紹介します。
 
Titre : Le Goût des mots
Auteur : Françoise Héritier
Editeur : Odile Jacob
 
10年以上もフランス語を勉強していると、知らない単語は辞書で調べて、定義を暗記しようとしてしまう。そんなフランス語学習者の方にお勧めしたい本書。無味な辞書の固定観念をインプットする前に、言葉自体がもつ耳に響く音、母音や子音、音節の組み合わせから連想させるイメージや質感を「感じる」ことの大切さを教えてくれる。
 
イマジネーションを働かせて、日常でよく使われる単語や表現の「味わい」を感じて自分流の意味を創造し言葉を楽しみましょう、と著者エリチエは語る。まずLe Premier registreで、言葉を五感で感じるままに表現しようと試みる。たとえば、たんすを意味する armoire 。arがもつ固いイメージとmoireから漂う柔らかな湿り気が、ブルゴーニュにあるおばあちゃんの家に長年置いてある古たんすの懐かしさを連想させる。
 
そして、le deuxième registreでは、日常会話でよく耳にする面白い慣用句が取り上げられる。たとえば、 Ne monte pas sur tes grands chevaux 「そんなに怒らないでよ」。突如としていななく馬が目の前に現れ、怒り心頭で立ち去る、という場面が頭に浮かぶ。簡潔でいて表現力に溢れた常套句である。
 
リストアップされた面白い音節の単語や常套句の数々を眺めるうちに、フランス語が持つ豊かさを再発見する。100ページ程度の小品であるが、日常の生活を特別な日にしてくれるle petit bijouのような作品だ。
 
クロード・レヴィ=ストロースの後任で女性初の人類学者、フランス最高教育機関コレージュ・ド・フランスの名誉教授でもある著者フランソワーズ・エリティエによる、言葉の創造と想像を豊かにする楽しいエッセー。言葉を覚え始めた子供のように、想像を膨らませて言葉の持つ風味や音、色彩を感じたい。嬉しいことに本書巻末にMes mots(メモ)がついているので、読書が終わった後は自分流の言葉の意味を創造してみよう。
 
【欧明社ホームページ掲載ページ】
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