文化  Il faut beaucoup aimer les hommes
10月21日 放送「La Grande Librairie」番組内にて紹介される作品をご紹介します。
 
 
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Titre : Il faut beaucoup aimer les hommes
Auteur : Marie Darrieussecq
Editeur : P.O.L
 
小説の中にひとつの映画がある。マルグリット・デュラスの引用文であるタイトル,
GénériqueそしてThe Endまで映画仕立ての構成が洒落ている。小説なのに映画を見ているような錯覚に陥る。劇中劇というジャンルがあるが、この作品は作中劇になるのであろうか。
 
欧米列強による植民地搾取主義に対する強烈な批判をしたジョセフ・コンラッドの代表作「闇の奥」Au coeur des ténèbresの映画を撮りたい「彼」とハリウッドで活躍するフランス人女優の「彼女」がこの作品の中心だ。「彼女」の視点から、映画製作の過程と「彼」と「彼女」のラブ・ストーリーが同時進行する。
 
第一幕の舞台はハリウッド。ジョージ・クルーニーの邸宅で開かれたパーティーで「彼」と「彼女」は出会う。「彼女」は一目で「彼」に恋をしてしまう。第二幕は「彼女」の故郷フランス。ゴダール作品に思いを馳せながら、クリスマスで賑わうパリを歩く美しいふたり。第三幕は赤道直下のアフリカ。広大なジャングルと肥沃な大河そして熱気。赤道直下のジャングルに住むピグミーやアフリカ固有の動植物が読者を別世界へいざなう。そして第4、5幕へと映画の撮影とともに終盤に差し掛かっていく。
 
この小説のもう一つのテーマがRacisme人種的偏見だ。Noirの「彼」とBlancheの「彼女」。このテーマが作品全体に社会的な重みを加えている。
 
Marie Darieussequeの前作「Clèves」の主人公でもあった「彼女」Solange。前作では官能的な表現が物議を醸しだしたが、今作は映画や小説が中心に据えられ、エンターテーメント性の高い作品となっている。
 
 
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