フランスライフスタイル  シャン・ド・マルス公園
24/06/201700:13 三上功
エッフェル塔の下に広がる気持ちのいい緑地

シャン・ド・マルス公園は官庁街のパリ7区にある広大な緑地で、その広さは24.3ヘクタールもあります。左右対称の美しい公園で、エッフェル塔から南にあるエコール・ミリテール(陸軍士官学校)まで続いています。公園のオープンは1908年。エッフェル塔がなかった時代には練兵場(兵隊の訓練場)として使われていました。

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ローマとガリアの戦争が行われた跡地

シャン・ド・マルス公園はもともとどんな場所だったのでしょう。シャン・ド・マルスは「マルスの野」という意味で、古代ローマの中心にあった公共地区カンプス・マルティウス(Campus Martius)に由来しています。カンプス・マルティウスはローマ軍が軍事訓練を行った場所でもあり、ローマ神話に出てくる戦いの神マールスの祭壇がありました。またシャン・ド・マルスは、かつてパリという街ができる以前、ローマ軍とガリア軍が激しい戦をした場所でもあります。ローマ軍が苦戦の末勝利し、ルテティア(パリの古代都市)の建設が始まりました。ローマ軍はガリア軍の勇猛な戦いぶりを讃えて、この地を「戦いの土地」(シャン・ド・マルス)としたと言われています。マルスは軍神マールスのことです。シャン・ド・マルスでも、当時は練兵場としてフランス軍の訓練が行われ、その後この地にエッフェル塔が建てられました。現在は緑豊かな公園になっており、日々さまざまなイベントが行われています。

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シャン・ド・マルス公園(エッフェル塔の下)

エッフェル塔の真下へ行ってみよう

シャン・ド・マルス公園といえば、人気の観光地エッフェル塔で有名です。遠くからエッフェル塔を眺めるのも美しいですが、塔の近くまで寄ってみるのも楽しい体験です。しかもエッフェル塔は東京タワーと違い、タワー下にスペースがあるのが特徴です。実際にエッフェル塔に行くと、その下が大きく開かれていることに驚きます。エッフェル塔の真下から塔を見上げれば、その大きさを実感でき、また鉄筋の塔の構造を細部まで観察することができます。その先に広がる公園の空間もパリならではの解放感に満ちています。夜にシャン・ド・マルス公園へ行けば、間近でエッフェル塔のイルミネーションを眺められます。

パリ万博の会場になった

パリでも有数の広大な緑地であるシャン・ド・マルス公園は、パリ万博の会場として何度も使われました。シャン・ド・マルス公園にはたくさんの万博のパビリオンが立ち、世界中の観光客が押し寄せました。今でも大きなイベントの際に利用されています。

東は高級住宅街

シャン・ド・マルス公園のあるパリ7区は官庁街と高級住宅街が集まったエリアです。公園の東側には官庁や邸宅が建っており、観光地としてはナポレオンの眠るアンヴァリッド(廃兵院)があります。さらに東へ歩くとサンジェルマン・デ・プレへ行くことができます。

 
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シャン・ド・マルス公園でのジョギング風景

 
ジョギングや散歩に最適

シャン・ド・マルス公園は身体を動かすことが好きなパリジャンたちの憩いの場になっています。明け方にはジョギングしたり犬の散歩をさせる人も多いです。昼間にはピクニックをしたり子供連れも多く、のどかな雰囲気の中で目の前のエッフェル塔を眺めることができます。シャン・ド・マルス公園の草むらに寝転がってエッフェル塔の大きさに圧倒されてみるのも楽しいかもしれません。 

シャン・ド・マルス公園
パリ7区の公園
オープン:1908年
住所:2 Allee Adrienne Lecouvreur 75007 Paris
最寄りメトロ:エコール・ミリテール(Ecole Militaire)
最寄りRER:シャン・ド・マルス・トゥール・エッフェル(Champ de Mars Tour Eiffel) 
東京出身。慶應義塾大学文学部卒。 大学時代に写真撮影を始める。2007年、パリに一年間滞在して写真を制作。 以後毎年パリへ出かけ、変化し続けるパリと変化しないパリを撮り続けている。 他にパリを舞台にした小説を書いている。 (http://www.geocities.jp/kcc_newair/novel.htm)

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