1982年生まれ。京都市在住。 古今東西の映画や国内外の映画祭を愛す。 フランス映画に惹かれたきっかけは、印象派絵画の巨匠オーギュスト・ルノワール の次男坊という興味で観始めたジャン・ルノワール監督作品との出合いから。 人生の悲喜交々を、自然や天候と戯れるような大らかさや女優たちへの少しばかり 淫らな視線、画面の構図、色彩感覚といった父親譲りの才能で描き出された彼の 作品群で映画の歓びを知る。 フランス映画以外ではアメリカのフィルム・ノワールや西部劇が特に好み。 映画検定一級取得。

LES ENFANTS DU PARADIS 『天井桟敷の人々』

フランス映画の金字塔 本作は1943年から1945年という時代に作られたマルセル・カルネ監督の作品で、19世紀前半のブルボン王政復古からから七月王政にかけてのパリを舞台とした大恋愛絵巻だ。現在でもフランス映画史に燦然と輝く名作中の名作として世界中の人から愛されている。 登場人物には3人の実在の男性がいて、彼らを中心に物語は展開される。一人はバチストことジャン=ガスパール・ドゥビュロー(ジ...

, 04/07/2014 15:18

L'EFFRONTEE 『なまいきシャルロット』

TV5MONDE 6月放送映画 『なまいきシャルロット』 思春期イライラ女の子 1985年のクロード・ミレール監督作品。彼は助監督としてマルセル・カルネやロベール・ブレッソン、ジャン=リュック・ゴダール、ジャック・ドゥミといったフランス映画界の巨匠達に師事し、フランソワ・トリュフォー作品の製作主任やプロデューサーを務めた経験がある。2012年に70歳で亡くなるまで少女や女性を描き...

, 27/06/2014 15:10

LE BEAU SERGE 『美しきセルジュ』

本作はヌーヴェル・ヴァーグの巨匠クロード・シャブロル監督の長編処女作で1957年のモノクロ作品(公開は1959年)。ヌーヴェル・ヴァーグの初期の作品といえばトリュフォーの『大人は判ってくれない(1959)』やゴダールの『勝手にしやがれ(1959)』が有名だが、『美しきセルジュ』はそれらの作品より早い時期に撮られていて、長編としてはヌーヴェル・ヴァーグの最初の作品と言われている。そういう意味で...

, 13/06/2014 15:14

LA PIROGUE 『ラ・ピローグ』

航海先に立たず本作は2012年のセネガルの映画で監督はムッサ・トゥーレ。エジプトや南アフリカ共和国等いくつかの国を除いて、日本で公開されるアフリカの映画はほとんどない。ハリウッド映画のロケ地などで登場することはあってもセネガルの映画を観る機会はあまり多くないはずだ。しかし映画史的には『太陽を売った女』のジブリル・ジオップ・マンベティ監督や、アフリカ映画の父と呼ばれる『チェド』のセンベーヌ・ウ...

, 19/05/2014 14:52

MONSIEUR HIRE 『仕立て屋の恋』

純愛以上変態未満 1989年のパトリス・ルコント監督の作品。日本では『髪結いの亭主(1990)』の大ヒットの影響で1992年に一つ前の作品である本作が劇場公開された。主演は70年代からルコント作品に出演しているミシェル・ブランだ。 22歳の若い女性が殺害される事件があり、刑事(アンドレ・ウィレム←あの感動的な『ル・アーヴルの靴磨き』の主人公だ)はある人物が怪しいとにらむ。その人物...

, 16/05/2014 14:57

TOUTES NOS ENVIES 『私たちのねがい』

ヴァンサン・ランドン出演作にハズレなし 本作は『マドモワゼル(2001)』『灯台守の恋(2004)』等のフィリップ・リオレ監督の新作で2011年の映画。他のリオレ作品では、前作の『君を想って海をゆく(2009)』が数年前日本でも劇場公開されて話題になった。イラクのクルディスタンからやって来た不法移民のクルド人の少年は、恋人が移住したイギリスに行きたいのだが、その手段がなく(トラックの積...

, 21/04/2014 15:36

VOUS N'AVEZ ENCORE RIEN VU 『あなたはまだ何も見ていない』

本作はアラン・レネ監督の2012年の作品で、日本では映画祭や特別上映のみで一般公開はされていない。彼の作品といえばホロコーストに関するドキュメンタリー『夜と霧(1955)』や、日本人の建築家とフランス人女優の広島での一日だけの情事を描いた『ヒロシマ、モナムール(1959)』、観る者を迷宮に誘うような夢幻的映画『去年マリエンバートで(1960)』などキャリアの初期の少々難解なものが有名だ。その...

, 12/04/2014 15:20

LE PROCES 『審判』

悪夢の扉 アメリカ人のオーソン・ウェルズ監督による1963年製作の『審判』はフランス、イタリア、西ドイツの合作映画という事で、そこにアメリカは入っていない。ウェルズは1941年に初監督作品『市民ケーン』という映画史上屈指の傑作を生み出すが、興行的には振るわず、プロデューサーの権力の強いハリウッドでは、お金を生み出すことができない監督という事で苦労する。その後の作品も大幅にカットされたり...

, 20/03/2014 15:35

VOIR LA MER 『海を見に行こう』

(夏の二等辺三角関係) 本作は多くの作品が日本で公開されているパトリス・ルコント監督の2011年の日本未公開作品だ。この次に作られたアニメーション作品『スーサイド・ショップ』は劇場公開されている。 パトリス・ルコントといえば日本ではミニシアターブームの頃に『仕立て屋の恋』や『髪結いの亭主』が公開されたこともあり、大人の男女の濃厚な恋愛をじっくり描くイメージがあるが、本作は非常に若々し...

, 21/02/2014 15:33

LE TROU 『穴』

脱獄映画の決定版 1960年製作のモノクロ映画で監督はジャック・ベッケル。映画において1960年という年号を古いと思うか、わりと最近と思うかは人それぞれであろうが、本作『穴』が脱獄映画の最良の一本ということに誰も異論はないだろう。 原作のジョゼ・ジョヴァンニは元々ギャングの一味で、抗争事件の際に投獄され、その時の体験を元に小説を書く。処女小説『穴』で一躍有名になり、フランスを代表する...

, 13/02/2014 15:34
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