1982年生まれ。京都市在住。 古今東西の映画や国内外の映画祭を愛す。 フランス映画に惹かれたきっかけは、印象派絵画の巨匠オーギュスト・ルノワール の次男坊という興味で観始めたジャン・ルノワール監督作品との出合いから。 人生の悲喜交々を、自然や天候と戯れるような大らかさや女優たちへの少しばかり 淫らな視線、画面の構図、色彩感覚といった父親譲りの才能で描き出された彼の 作品群で映画の歓びを知る。 フランス映画以外ではアメリカのフィルム・ノワールや西部劇が特に好み。 映画検定一級取得。

LA FEMME D'À CÔTÉ『隣の女』

ヌーヴェル・ヴァーグの旗手にして恋愛映画の名人フランソワ・トリュフォー監督の1981年の作品である。トリュフォーは本作の構想を『黒衣の花嫁(1967)』の後に『愛の軌道』という題名で考えていた。キャストもジャンヌ・モローとシャルル・デネルを考えていたが実現せず、十数年の時を経てファニー・アルダンとジェラール・ドパルデューという組み合わせで『隣の女』として誕生したのが本作である。

, 21/11/2014 15:10

NUIT BLANCHE 『スリープレス・ナイト』

本作は2011年のフレデリック・ジャルダン監督の作品で彼の第4作目である。彼の父親は『墓場なき野郎ども(1960)』や『ボルサリーノ2(1974)』等の脚本家パスカル・ジャルダンということで、父親の影響もあるのか本作はフィルム・ノワール風の作品に仕上がっている。

, 18/11/2014 10:30

IMPARDONNABLES 『許されぬ人たち』

2011年のアンドレ・テシネ監督作品。原作は同名小説で、作者のフィリップ・ディジャンの他の映画化作品で有名なものはジャン=ジャック・ベネックス監督の『ベティ・ブルー 愛と激情の日々(1986)』がある。

, 04/11/2014 14:20

A MOI SEULE 『カミング・ホーム』

フレディリック・ヴィドー監督による2012年の作品。主演のアガト・ボニゼールは『華麗なるアリバイ(2008)』の監督パスカル・ボニゼールの娘。男に8年間監禁された少女という難しい役を好演している。そして少女を監禁した男を、今フランス映画界で最も注目すべき俳優の一人レダ・カテブが演じている。

, 21/10/2014 10:31

LES RISQUES DU METIER 『先生』

本作は1967年のアンドレ・カイヤット監督の作品だ。カイヤット監督は若い頃弁護士をしていたという変わった経歴を持つ映画監督で、法律や道徳観、犯罪や正義などの絶妙なところで展開される物語を得意としており、国際的な評価も非常に高い監督だ。特に『裁きは終りぬ(1950)』と『ラインの仮橋(1960)』はヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子を獲得している。

, 26/09/2014 14:30

LEAU A LA BOUCHE 『唇によだれ』

本作は1960年の作品で監督は批評家出身のジャック・ドニオル=ヴァルクローズ。『唇によだれ』は彼の長編第一作目である。彼はヌーヴェル・ヴァーグの母体となった同人誌「カイエ・デュ・シネマ」を創刊した人物の一人だ。ドニオル=ヴァルクローズと助監督のジャン=ジョゼ・リシャールによる脚本は、ジャン・ルノワールの『ゲームの規則(1939)』やイングマール・ベルイマンの『夏の夜は三たび微笑む(1955)...

, 19/09/2014 17:15

MA BONNE ETOILE 『私の幸運の星』

TV5MONDE 12月放送映画『私の幸運の星』 馬と若い娘の相性 監督のアンナ・ファシオは『タンゴ・レッスン』などに出ている女優で、本作では脚本や出演も兼ねている。厩舎や競馬界の内幕というと男の世界というイメージがどうしても付き纏うので、オリジナル脚本というのに驚かされる。 そもそも馬と映画の相性は抜群に良い。様々な形で映画の草創期から姿を確認できるし、西部劇や時代劇で馬が出ない...

, 12/09/2014 12:00

LA GRANDE VADROUILLE 『大進撃』

第二次大戦下のフランス上空、英国軍の三人が乗る爆撃機のエンジンが作戦行動中に故障してしまうという冒頭は、本格的な戦争映画が始まるような滑り出し。しかし直後に音楽が明るいものに変わり、隊長が「ここはどこか?」と尋ねると、部下は破れて穴のあいた地図を見ながら「カレーです」と答える。すぐに機体の高度が下がって、雲を抜けると視界が開けてくる。そこで一番に目に飛び込んでくるのはエッフェル塔であり、そこ...

, 12/09/2014 12:00

TOUCHEZ PAS AU GRISBY 『現金に手を出すな』

パジャマ姿の初老ギャング 1954年製作のギャング映画でジャック・ベッケル監督の代表作。フランスの暗黒街映画、いわゆるフレンチ・ノワールの最初の映画ということで、『賭博師ボブ(1956)』や『いぬ(1962)』や『サムライ(1967)』『仁義(1970)』などのジャン=ピエール・メルヴィル監督や『ラ・スクムーン(1972)』や『ル・ジタン(1975)』のジョゼ・ジョヴァンニ監督に大きな影響を...

, 15/08/2014 14:56

ANTOINE ET ANTOINETTE 『幸福の設計』

当たりくじの行方。1947年の作品でジャック・ベッケル監督の長編第4作目。原題の『アントワーヌとアントワネット』は主人公の若い夫婦の名前だ。本作はこの2人を中心としたパリの下町人情ドラマである。

, 15/08/2014 14:55
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